熊本震災支援チャリティーコンサート その2

昨日一昨日と大雨が降り、災害がさらに増える熊本。行方不明の方も出てきてます。

梅雨到来、地震で不安定になった道路や家屋がさらに崩壊する心配が続出。

1日も早くこのような不安定な生活から脱出出来るように私たちもサポートしたい。

この6月26日(日)に熊本震災支援のチャリティーコンサートがあります。

ここでもKumamotoのほか前回とは違うプログラムで熊本の方々のために演奏します。

お時間のある方、是非ご参加ください!

Play for Kumamoto charity concert

6/14 に play for Kumamoto チャリティーコンサートの 1回目が開かれた。

このコンサートが開かれるまでに、沢山のお友達がボランティアで仕事の合間の時間をフル活用して手伝ってくれた。

寄付金の管理をする人、ウェブサイトでコンサートのお知らせをする人、当日のスクリーンに映像を映す人、お客様の質問等を処理する人、会場の席を並べる人、司会をしてくれる人、写真を撮る人、等など…それはそれは感謝をしても仕切れない程お世話になった。

もちろん演奏者はこの日のためにリハーサルも本番にも真剣に挑む。

沢山の聴衆と演奏者とスタッフの気持ちが一点に集中する。

“熊本の復興を心から願う”

これ一言だったと思う。

この心のこもった音楽でその会場にいるみんなの心が一つになって、熊本の方々が1日でも早く安心して暮らせるようにという温かいエールとなる。

みんなの気持ちが本当に本当に嬉しかった。演奏中にその気持ちが痛いほど伝わってきて心が一杯になった。

あの感動をこの夏熊本に持って帰ろう。

ちゃんと伝えようと思った。

このチャリティーに参加してくださった皆様に心より深く感謝申し上げます。

今後も継続的なサポートを香港からする所存でございます。

これからのご支援どうぞ宜しくお願いいたします。

田中知子

寄稿・チャリティコンサートによせて(by 小椋)

photo

Photographed by Kume Miyuki

 

以下、6月14日に行われたチャリティコンサートについて田中知子さんの伴奏を担当しました小椋(おぐら)が書いています。

 

コンサート1ヶ月前。

香港フィルのバイオリニストの田中さんに“僕もプロに混じって弾いてみたいです〜 田中さんの伴奏させてくださーい”と無邪気に言ってみた。生来の鈍感により演奏当日どのような光景が繰り広げられるのかその時は想像もせず、”プロの演奏を間近で聞けてラッキー”くらいにしか考えておらず。練習は楽しく、この時はまだ現実を知らず。

 

コンサート1週間前。

当日は第一線で活躍する音楽家や音楽関係のビジネスにかかわる方が多数お見えになるとの情報。”誰か代わりの伴奏… いません?”と田中さんに泣きつくも、”そりゃいくらでもいるけど、あなたこの前自分で弾きたいって言ってたでしょ、しかも1曲にしとけばって私が忠告したのに3曲ってwww” 僕の顔にちびまる子ちゃん的縦線が1万本。床が突然抜けたかのように足がすくむ。呼吸の仕方を一瞬忘れる。

 

コンサート3日前。

白洲に引っぱり出されるのを待つ罪人の気分。練習で間違えるたびに血の気を失う。来場者は80人との予想。僕は当日80人の遠山の金さんに裁かれるのか… きついなぁ… 金さんたちに、伴奏うまくできないこと、どう言い訳する? 仕事が忙しくて? いや忙しくない。チャリティの準備に追われて? いや追われてない。頭の上で言い訳ばっかり無限ジャグリング。かっこ悪いったらこの上ない。

 

コンサート当日。

香港に数年ぶりの地震が来てチャリティ・イベントが消滅してしまわないか、と移り気な香港の空にむなしく願う。震災復興チャリティをこれから行うというのに地震を願うとは、なんたる不謹慎。しかし窓から見える香港は、期待に反していつも通り。腹立たしいほど圧倒的に、いつも通り。

「緊張してわけわかんなくなったら、ピアノのプラグ抜いちゃって弾いてるフリすればいいのよ〜 私とあなた2人いて私1人は弾いてるんだから2分の1あれば十分よ〜 あはは」本日一番、音に厳しいはずの田中さんも豪放磊落、いつも通り。

 

演奏1時間前。

友人の顔をした遠山の金さんたちが集まりだす。いてもたってもいられず意味もなく歩きまわる僕。金さんたちの心証を良くすればお裁きにも手心を加えて頂けるだろうとの下心から、ご来場の金さんたちに愛想をふりまいてみたり。他愛のない話をしながら、失禁対策用に大人のオムツ買っとくべきだったなと後悔。

 

演奏40分前。

香港フィル会長Y.S. Liu氏の挨拶のあと、松田総領事の挨拶。金さんたちの大きな拍手が続く。

 

演奏30分前。

最初のプログラム、モーツァルトのカルテットが始まる。僕の出番はこのカルテットの次。しかし緊張でカルテットの音が全く耳に入ってこず。いや鼓膜は振動しているが、神経がそれを伝えない。そもそも”プロの生演奏を間近で聞きたい”がために伴奏者として手を上げたんじゃなかったか。しかし今は鍵盤をうまく叩けるかよりも断然、鍵盤の前まで歩いていけるかのほうが心配。あれ? さっきまで自分の心臓の鼓動が目の前のカルテットよりもうるさく聞こえてたのに、聞こえなくなった。もしかして自分でも気付かないうちに死んじゃったのかな俺?

 

演奏1分前。

カルテットが終わり、田中さんと僕の演奏プログラムがコールされる。なんば歩きで鍵盤の前まで到着。すごいぞ俺、一人で歩いてこれた。しかも本来のお白洲では罪人は正座だが、鍵盤が置かれている本日のお白洲には奏者用のイスがある。正座じゃなくてラッキー。正座、苦手なんで助かりマス。

イスに座って、ラの音を田中さんに。”コードで弾いて音をソリストにあげると、プロっぽい”と田中さんに言われたことを真に受けて震える右手でコードD7を押す。この日のために用意したローランド製のステージピアノRD-800がアンプを通して鳴る。田中さん、バイオリンのチューニングをテキパキ終える。僕、頭が真っ白になって曲が始まる前のお辞儀を失念、誰かがクスッと笑った気がした。

 

1曲目、”ふるさと”。

田中さんと目で合図をし、イントロ。鍵盤を押した次の瞬間に脳内スイッチがオン、何かがスパークして先ほどまでの緊張が一気に蒸発。そうだ思い出した、僕は音楽が好きだった。好きなものを好きと言って何が悪い。ソリストの田中さんにこの舞台で恥をかかせるのは申し訳ないけれど、僕は音楽が好きですって主張する資格くらいはあるだろう。

曲の中盤、バイオリンのアルペジオが始まるころには文字通り、調子に乗っていた。音楽が好きです、って鍵盤を通じて伝わったらいいな。田中さんの奏でるバイオリンの緩急になんとかついていく。鍵盤から指を離して曲が終わる。

 

2曲目、”浜辺のうた”。

楽譜、どれだっけ。一瞬で見つかったのに探すフリをして顔をあげて金さんたちをおそるおそる見る。おや? あまり険しい顔をしてらっしゃらない。どうやらお裁きはまだ先の様子。鍵盤に目を落とし、曲の全体をイメージしようとするが、できない。正しいテンポをつかんでいないからだ。そこで田中さんに”テンポください”とお願いする。おいテンポくらい頭に入れておけよ、キホンのキだろと小さな自分が突っ込むが、むちゃくちゃなテンポで弾くよりはいい。

田中さんが1小節分歌ったのを脳味噌のひだに染み込ませ、演奏開始。田中さんの弾く第一コーラスに続き、第二コーラスでは僕が主旋律をユニゾンで弾き田中さんが主旋律にあわせて速いアルペジオを弾く。僕、右手も左手もジャンプが多くミスタッチを連発。あ、今間違えた。あ、また間違えた。田中さんマジですんません。今度ご飯ご馳走しますんでどうか怒らないでください〜 でも好きな音楽が止まらなければまぁヨシとしよう、と開き直り。

2曲目が終わり、田中さんのスピーチが入る。熊本出身の田中さんは現地の惨状を伝え、涙をこらえながらトツトツと、しかし誠実に話す。僕は時折うなずいたりしながら田中さんのスピーチを真剣に聞いてるフリをして鍵盤越しに80人の金さんたちに目をやる。おや? 金さんたち、目もと口もとがすごくお優しい… 田中さんのスピーチが終わり大きな拍手。

 

3曲目、”Kumamoto”。

この曲は田中さん自身が作曲した曲。阿蘇の稜線、澄み切った空気と水、ゆったり流れる時間、そして郷愁。たおやかな熊本を音で表現するなら、この曲以外にないと思わせるような、美しいメロディライン。

伴奏の音はすべて頭の中に入っているが、金さん対策に楽譜立てに楽譜を置く。本当は”Kumamoto”の伴奏譜は全部で5頁あるが、2頁くらい置いとけば大丈夫、僕から見て金さんの顔はだいたい隠れ、金さんの厳しい視線もこの楽譜立てで跳ね返せる。

2頁の切れ端から金さんの顔が見える。しかし… 先ほどと空気がまるで違う。暖かい。あれ? 僕、裁かれるんじゃ? 2メートル先に座ってる音楽家たちから「あのシロウト何やってんだよ、下がれよ」とか言われるんじゃ? むしろ、見守られてる? 感動的なスピーチを終えた田中さんに対する優しい視線がたまたま僕にも向いてるだけかな? いや違う、本当は最初からこの優しい空気だったんだ。僕が勝手に皆さんを遠山の金さんに脳内変換しただけ…

田中さんと作る音を聞いて頂いて本当にありがとうございます。金さんたち、じゃなくてご来場頂いた方々への感謝が心の中で暖かく吹き上がる。田中さんと作った音を受け取ってもらえた。何かを作って誰かに受け取ってもらえるって本当に素敵。

今日の主役、ソリストの田中さんには申し訳ないけれど、迷惑ついでにこのKumamotoは音符も強弱も忘れて思いっきり好きなふうに弾いてやろう。どうせなら最後まで、音楽好きを暑苦しく表現してやろう。

「音楽が好きで、ピアノ弾きます」と親しい友人にすら言ってこなかった理由をその時はっきり自覚した。自分の暑苦しい音楽好きを誰かに主張するのが怖かった。もし僕の拙い音楽を誰も受け取ってくれなければどうしようと怯えていたのだ。

レッスンに通い、たまに内輪の発表会で弾くくらいなら傷つかない。セーフティーゾーンにいられる。「お上手ですね」とお世辞でも誰かが言ってくれたなら、薄っぺらい自意識は大満足。「僕の弾いたショパンは…」「あの時代のベートーヴェンは…」なんて上から目線で知ったかぶりしておけばなお十分。

でも、これじゃ音楽への関わり方があまりにも浅いことくらい承知。閉じられたセーフティーゾーンにいて誰にも批判されず傷つかないかわりに、表現を誰かに受け取ってもらうという無上の喜びも味わえない。

だから今回のように、最上の音楽を魔法のように紡ぎだす人たちと比べ、己の才能のなさに絶望しつつステージにあがり、冷や汗を1リットルかいてなお誰かに自分の音楽好きを伝えようともがき苦しむことこそ、僕にとっての音楽との正しいつきあい方なのだ。

Kumamotoの最後の一小節を弾くとき、”あぁ、楽しい音楽の時間が終わっちゃう”とさびしくなった。しかし曲が完全に終わって田中さんと拍手を受けたとき、自分の音楽好きがその場の空気に少し伝染した気がして嬉しい気持ちになりました。

 

Brace your musicality.

 

自分の中に、表現したい音楽があることを信じる。聞いてくださる人を信頼し、自分の音楽を受け取ってもらえると信じる。田中さんが口からそう言ったわけではないけれど、田中さんのバイオリンは僕にそうささやいてくれていました。

 

陰に陽にリードしてくださった田中さんへ最大限の敬意を表し、この駄文を記します。

ご来場いただきました皆様、お忙しい中会場まで足を運んでくださり、音を受け取っていただいて本当にありがとうございました。また熊本で罹災された方におかれましては、一刻も早くかつての日常に戻れることを祈りつつ、皆様よりお預かりした寄付金は、主催者の一人として責任をもって在香港日本領事館にお届けいたします。

 

小椋 学

Play for Kumamoto -today-

It is today…

I and my friends will get together and send the music message to people who live in my home town ,Kumamoto from Hong Kong!

If you want to join us , please come !

今日、お友達と一緒に音楽を通じて私が大好きな熊本に住む人達に香港からエールを送ります。

一緒にエールを送りたい方、18:30に香港日本人倶楽部へ!

Tomoko Tanaka

Play For Kumamoto on June 14th 2016

Dear Sirs and Madams,
I’m pleased to announce that I will host a charity concert “Play For Kumamoto” on

14th June at Causeway Bay.

 Lots of people back home in Kumamoto are still suffering and recovering from the earthquake.

Your support will be very much appreciated. The details of charity are below.

Venue: 9/F, Japanese Club 

               535, Jaffe Road, Causeway Bay

Time: 1900 -20:00

Date : June 14th 2016


Dress code: casual smart

The details will be announced shortly.
   

【6月14日】 熊本地震チャリティ・コンサート

日時 6月14日午後7時

場所 銅鑼湾日本人クラブ9/F

 

今回の熊本地震で大好きな人々の心身が壊れた。予想より長い1000回以上の餘震が未だに続き、また大きいのが來たらどうしよう?という両親からの不安なメッセージもまだ届く。

私は大好きな熊本で頑張ってる人たちから一瞬でもその不安を取り払ってあげられる事ができたらと傲慢にも思う。

私に出來るのは熊本の方達が喜んで聴いてくださっている自作のKumamoto を香港で弾いて香港から熊本のの方々に応援してるよ〜とエールを送る事。

一緒に熊本にエールをおくりたい方是非是非ご参加ください。入場無料。集まった募金は公的機関を通じ熊本に送ります。

また、地元の方のナマの声を香港にいる皆さんにもお伝えしたいので、今回の震災で被災された方、またそうでなくとも伝えたいことがある方、メッセージ下さい。

【自作曲 – Kumamoto – 益城で録音】

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手のお手入れ〜バイオリニストの場合

私は決して美しくは無いが、頑張ってるバイオリニストの手が好き。

小さい時から練習したせいで左手の指が右手の指より少し長いところ。

何度も何度も弦を押さえるから左指先が大きく膨れてるところ。

そこに大事な時間を費やした跡が残る。それを見て”まだまだだなあ”って思ってまた試行錯誤する。

世の中の女性がそれは素敵に綺麗なネイルをしてるのを見ると”綺麗だなあ”と思う。でもいつも一緒に頑張ってるこの指が好きかなあと思う。

指は大事。爪が伸びると指板**にカチカチ当たってしまうし、ピッチカート**だって綺麗な音が出ない。だから毎日の様に爪は切る。毎日切るから伸びるのも早い。

毎日きっている間に爪より指の腹の方が盛り上がってきて高くなる。指先にある程度のお肉が付いていると、深い音が出やすい。指先は固すぎてもいけないから、お風呂などで指をお湯につけてマッサージもたまにする。

また爪も弱い人は割れやすくなると聞く。私はそれは無いけれど、一応爪に美容液を3日に一度くらいは塗る。(結構いい加減なので、適当…笑)

その他は指の感覚のためにも、お料理したり、皿洗ったり、できるだけ普通の生活をする。スポンジを絞る感覚とかってバイオリンのネック**を触るときに結構役立つ。

後は指がout of shapeにならない様に、出来るだけバイオリンを触る。

特別なことはしない。普通のこういう積み重ねがいいと思うなあ。

**指板   弦の下にある黒色の板

**ピッチカート  弦を指でハジく奏法

**ネック  指板のさらに下にある木目のある板

熊本の大地震

予期すらしなかった熊本の大地震。14日の夜に携帯に緊急ニュースが入ってすぐに両親に電話するけど、繋がらない。体が凍った。夜中にやっと電話が繋がって両親の無事を確認する。

家の棚はほぼ全て倒れたみたいだけど、幸い怪我も無かった。うちの両親を心配して、近いお友達が一緒に家に泊まってくれている。最悪の事態の中でのこの幸運を心から感謝した。同時に、人は助け合いながら生きていかなきゃならないということを、東日本大震災以来、改めて痛感しました。

今日の本震で震度6強、マグニチュード7.3を記録。近くの学校などに避難する人続出。うちの叔母も80を過ぎて一人暮らし。心配で電話すると、隣の夫婦が車で一緒に避難してくれたという。本当に有難い。

コンビニも閉鎖中。後2、3日で家の中の食料も尽きるだろうと友達は言う。

ヘリコプターを使ってでも他県からの迅速な供給をお願いしたい。私達の応援が熊本の人たちを支えます。

熊本の人たちも、前進するしか無いと、助け合いながら災害に対処しています。

一刻も早くこの地震がおさまる事を心から祈るばかりです。

  

魅力的な顔〜表情〜

先週の日曜日に久々に大好きなお友達十数名とランチをした。お友達というかお世話になってるというか尊敬してるというか、そういう人達と一緒に過ごした時間は楽しい以上のものがある。…その時の写真を見て”私、無茶苦茶楽しそうな顔してる!”と思った。決して綺麗に撮れてるわけでもないけどその写真の笑顔は自分でもいい顔して笑ってると思った。

人は本当に楽しいとか、嬉しいとか、悲しいとか、悔しいと思った時にすっごくいい表情をすると思うのですよ。そう言う一瞬しか見れ無い表情を発見した時、とてもスペシャルな気分になります。で、その人の事を男女問わずさらに好きになりますね。

あるヴィオリストの映像を見た時の事はよく覚えています。その彼女がステージに出てきた時は、凄く綺麗であるわけでも無く、ドレスももっと似合うものがあるはずなのにと思うような一見野暮ったい感じの印象でした。

それが、彼女が一度第一音を奏でた時に、彼女のイメージが180度変わったんです。表情も言葉では言い表せないくらい、魅力的なものになり、彼女の演奏をずっと聴いていたいのは勿論、見ていたいと思ってしまったのです。一瞬のうちに観客を魅了してしまう彼女に脱帽でした。彼女は全く見た目とか気にしておらず、音楽に入り混んでいる様子。だから人を音だけでは無く体全体で魅了できちゃうんでしょうね。素敵な人だなあって今でも思ってます。

人は物事に集中してる時の顔ほど魅力的な顔はないと思うんです。それが仕事の時であったり、趣味でやってるスポーツであったり、楽器を弾いてる時であったり、場面は様々ですが。

あとは愛する人のため、家族のために頑張ってる時の表情も凄くいい表情ですね。

一番わかりやすい例。隣や近くに好きな人がいる時の表情って本当に素直に出るからいい表情なんですよね。

集中したライフを送ってる人や、いろいろな苦労と努力を重ねて、その中に人生のちょっとした幸せを感じてる人の顔は素敵で魅力的だと思います。だから周りに人が寄ってくる。

いつかそう言う顔になってたらいいなあと願いながら、悪戦苦闘して毎日生きてます。笑
  
これは気の置けない仲間と苦労して開いた、リサイタルの打ち上げでの写真。

先生のお仕事 2

前回は生徒の”長所を最大限に伸ばしてあげる”と言うお話でしたね。

ではどうやって効率良く伸ばして行くのか?

やはり生徒とのコミュニケーションが要ですね。子供だったら、保護者と、香港ではプラスお手伝いさんとのコミュニケーションも必要ですね。今生徒の興味のある事は?とか、どんな事でいつも困ってるの?とか良くお話します。それと、レッスンでの生徒の反応から判断してレッスン方を考えています。

そして最近大事だなあと思うのは、必ず自宅でどうやって練習するのかをレッスンで練習します。”練習の練習”です。

先生がどんなに”間違えなくなるまで練習してきなさい”とか”テンポがバラバラだから一つのテンポで弾いてきてね!”と言っても実際次の週までに一体どうやってそこまで辿り着けるか生徒さん達は皆無でしょう。ある意味その説明だけで後は生徒に任すというのは怠慢です。

間違えなくなるまで弾くにはこういう練習をするのよ!と一緒に練習してあげないと無理です。(これはブログで練習方法を以前書いたと思います。)

テンポがバラバラならメトロノームを使ってこうやって練習するのよー!って一緒に練習しないと生徒さんは分かりません。大半の生徒さんは弾くのに必死で、メトロノームをカチカチ鳴らしていても、それ自体を聞いて無いので合わせられるはずも無いという状況を知りません。(プロでもそういう事はありますが笑) 

今時の香港の生徒は子供でもiPadを持っているという時代。保護者の大半はスマホを携帯しているので画像が撮れます。レッスンでメトロノームと一緒に生徒が弾いている様子を録音して生徒と一緒に反省会をします。こうやって、家での練習方法を教えます。中には家での練習風景を送ってきて確認する生徒もいます。伸びがやはり違いますね。

  
violinをガンガン弾いてても聞こえるメトロノーム。愛用しているDr.Beat
後は必ず生徒にはレッスンノートを作ってもらいます。

次のレッスンまでに達成しなければいけない点、練習する前に読む注意事項をレッスン中にレッスンノートに私の眼の前で記入してもらいます。子供の場合には次のレッスンでもう一度先週の注意事項を確認し合った上でレッスンに入ります。

今日は”練習の練習”について書きました。

余談。子供を教えるという事はとても大変。子供に全エネルギーを吸い取られてしまうのでは無いか?というくらいレッスンの後は疲れます。気持ちの良い疲れですが(笑) 最近、自主的に生徒がコンクールに出たいと言い出した。前向きになってくれて嬉しかったですよ。こういう瞬間に一緒に頑張った甲斐あったなって思います。