私が最も信頼してる相手

この歳まで生きてきたり、色々なコンサートをしていると、色んな方にお会いし、色んな繋がりができ、ときにはお約束ごとも出来ます。

私は潔癖症な所と、ズボラな所両方あります。うーん、お約束ごとについては結構潔癖症です。

話は戻りますが、お約束ごとをしたら一生懸命それを遂行するために頑張ります。でも時には諸事情でそのお約束が達成できない場合があります。相手あってのことですし。自分のせいであっても相手方の都合であっても、約束が守られないとものすごく落ち込みます。

その度に思うこと。私が一番信頼してるのは誰?

私の鏡の様な存在

間違いなく、ヴァイオリンです。

一生懸命練習してると一所懸命ついて来てくれる。コンサート中に人間の声みたいな音を出してくれる。もう感謝しまくりです。

怠けてるとそっぽ向かれる。音程外しまくったり、楽器を弓で削ってしまった事も。🤭

決して嘘つかないです。イタイ存在です。

でも絶対裏切らないからこちらもまじめに向き合わなければいけません。

大変です。

でも有り難い存在ですね。

また4月9日に、大好きな香港大学のミュージアムでコンサート出来ます!ソッポ向かれない様大事にします。😊

Importance of having independent skills ~learned from Wagner Ring Cycle

HK Phil has just finished the concerts and recoding of Wagner Ring Cycle. It took for 4 years to complete.

After all, I got muscle ache and tiredness, but I felt more fulfilment which I did not feel for long time.

All four operas were super long(4.5-6hrs), so Maestro,Musicians, Audience have to be really ready to get through the trip until the end.

Importance of having Independent skills 

What I learned from this opera was importance of having good Independent skills. More than 200people tried to make this opera including Maestro,Musicians,Stuffs and Recoding Engineers. We surely need good team work to make good music. Then why do I talk about independence?

We some times mistake during the show. When we do mistake, we immediately withdraw the sound and we rely on some stronger player who are good at that moment. We both have to know the timing of withdrawal and takeover.Both player who mistake and player who take over the line are required to have technique and experience.

 I learned that it is important to have good independent skills from this project.

The independent players know what they are good at and they know when to withdraw. And they can keep working good day and bad day.

What is the meaning of professional?

Orchestra need to have good teamwork to make music. Players who can make good teamwork have own independent skills and capacity to accept unfortunate accidents. And they can find other player’s strong parts. If they think other player can play specific place better than them, they can immediately step back for stronger player. I will call these players are the professional.

I might change my opinions in the future…who knows? But I felt strong right now 🙂


I talk about the importance to have independent skills from musician angle. I believe that it is same for other jobs as well.

自立する事の大切さ〜ワーグナーリングサイクルから学ぶ

先日香港フィルは4年に渡るビッグプロジェクトワーグナー作曲のリングサイクルのコンサートとCDレコーディングを無事終了しました。

筋肉痛、疲労感は有りましたが、この様な達成感を得られたのは久々でした。

第4章の神々の黄昏は最長5時間演奏です。指揮者も演者も聴衆も気合いがないと休憩入れても6時間かかるオペラを一緒に過ごすことはできません。

自立する事の大切さと意味

このオペラで学んだことは、自立する事がいかに大切かという事でした。

オペラは指揮者、演者、スタッフ、レコーディングエンジニアなど総勢200名以上の人の努力で出来上がったものです。なのにどうして自立??と思われる方もいらっしゃるでしょう。こんな長時間のオペラはメンバーの協力無しに成り立ちません。だからこそ一人一人が自分のタスクを引き受けられる技量がないといけないのです。

当然コンサート中で間違うことはあります。そういう時は速やかに引き下がり(弾いている音量を削ること。実際は弾いてます。止まることもありますが、弾いた振りはしなければいけません。)、他のその部分に強い奏者に演奏を任せます。間違った方も助ける方も技量と経験がなければ出来ない技です。私はこれこそが本当の意味で自立している演奏者だと思います。(たまに経験の浅い人はそれを分からずに自己主張しすぎとか言いますが、だいたいそういう人は、周りが見えてないだけの時の方が多いです。笑。)

自立している人は、自分に何ができるか把握しているし、引き際もよく知っています。そして事が上手く運んでいる時もそうでない時もちゃんと仕事ができます。

プロの意味

オーケストラで作品を創って行くにはチームワークは欠かせません。このチームワークができる人は、自立していて自己タスクをこなせる技量と器を持っています。そしてそういう人は、他人のいい所もよく理解し、自分よりその人の方が事が上手く行くと思えば、その人に仕事を委ねる事ができます。

私はこういう方をプロと呼んでいます。


今回は音楽の面から自立するという事を書きましたが、これは人生設計にしても他のお仕事にしても同じ事ですよね。

 

 

 

一年を振り返って〜コンサートの醍醐味〜

皆さま、今年も温かい応援どうもありがとうございました。

今年は念願の12月25日にクリスマスコンサートを音楽好きの皆さんと一緒に過ごせることができて、なんて幸せ者だろうと感謝しております。

今回のクリスマスコンサートでは普段とは違い、照明も暗くしてキャンドルライトにしてみるとか新しいことにも挑戦しました。

如何でしたでしょうか?

ピアニスト小椋にはコンサートの進行、ピアノでは無理難題を要求してしまい、申し訳ないなあとは思いつつ、ついつい甘えて頼ってしまいました。なのに、“大丈夫ですよ~、もっと言ってください”といつもニコニコ。前向きで一途な姿勢にはいつも感心させられます。

今回彼のおはこのピアノソロを弾くと言うのも私が提案したことでした。申し分ないほどの出来で本番も楽しみにしていました。

そこで“メモリースリップ”いわゆる“ど忘れ”が起こった。

こう言う事は誰にでもあります。皆さんにもありますよね?

そこで彼の観客に対する応対、その後どう演奏を続けるかの判断は自慢出来るほど素晴らしかったです。

この事は小椋自身がこのブログ**でとても良く書いているので、是非是非読んで見てください。

**

エゴと向き合う

ライブコンサートと言うものは人生そのものです

準備万端と言えるほど備えたコンサートでも想定外のことが起こります。

練習時間が取れなかったり、疲れている時に予想外にうまくいくコンサートもあれば、出来る事は全てやったと言うコンサートで落ち込むほど裏目にでる演奏になってしまうこともあります。

演奏歴40年の私にも色々とありました。

コンサートの途中で止まってしまい、その後10年以上人前で弾くことすら怖くなった事もありました。

その後どんな小さなコンサートでも自分から進んで弾くようにしました。

コンサートは演奏者、スタッフ、観客みんなで作るもの

一つその中から学んだのは、演奏する時は必ず観客がいて、その方達と一緒にそのコンサートを作っていけると理解した時から、コンサートが楽しいものに変化して行きました。

今回のコンサートにしても、観客が小椋を一生懸命見守ってくださる温かい気持ちがこのコンサートと私たちを救ってくれました。

演奏者が素直に気持ちを表現すると、観客の皆さんも素直に見守ってくださいます。逆に演奏者が傲慢だったり、観客を信じていないと、観客の皆様も心を開いてくださいません。

私どもは皆さまの様な観客に見守られて、本当に幸せものです。

私達は完璧ではない。ありのままの自分を受け入れる

もう一つは、私たちは完璧ではない。失敗もするけど良いところもある…と自分を素直に受け入れる事です。

そうすると、自分が大事なのではなく、音楽が大事だと言うことが見えてきます。

毎回その音楽に素直に向き合うと言う姿勢が整ってくると、予想外の演奏と言うものは遠ざかっていくような気がします。

残念ながら未だにコンサートがどのようなものになるかなどと言うものはコンサートが終了するまで分かりません。

少しでも私どもの書いたことが参考になればと思い書きました。

重ねて、

ライブコンサートと言うものは人生そのものです

失敗はつきもの。

失敗したらまた起き上がって対処すれば良い事。

周りにいるスタッフと観客と一緒にまたそこから作っていけば良いこと。

ライブコンサートは人生の縮小版みたいなところがあります。

みんな真剣。

だから感動も大きい。

失敗のないCD聞くよりずっと…いい

このような私どもを見守ってくださり本当に有り難うございます。

来年も色々仕掛けていきたいと思いますので、引き続き一緒に冒険していただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。

良いお年を!!

田中知子

MTT X’MAS CONCERT on 25Dec.2017,7PM

Hi there! We are pleased to invite you to join our X’mas concert. From classic to pop we will cover our favourite romantic pieces😘. Join us and make the night fantastic one!

V:Tomoko Tanaka(HK Phil)

P: Ogura Manabu

Program: Ave Maria, Tango por Una Cabeza, Everything(Misia), and more!

Approx run-time: 1 hour

Tickets are available at

https://wpt-3o0b.159-138-11-238.cpanel.site

Charles Dutoit’s rehearsal – マエストロ デュトワのリハーサル

先週、指揮者のデュトワさんが香港フィルで指揮をされた。

世界に名だたるデュトワさんは私でも知っているが、ザックリ言うと

その評価は全く間違ってない!

と思った。

お年は80を過ぎていらっしゃる。なのに全くそれを感じない。自分の音楽というものがあって、ゴリ押しをせずに素敵な説明でハッと気づいたら彼のスタイルに引き込まれてしまっている。…そういう感じかな?

フランス音楽もこの年になれば得意では無いけれど、色々経験してるつもりだった。だけど、フランス音楽をあれほどクリアに説明出来て、それをあの少ないリハーサルの中で全てでは無いけれど私たちに見せてくれた。

ご本人も、“音楽は本当に時間をかけて作るものだから”と言われてた。

ラヴェルのダフニスとクロエのリハーサルの中で

“フランス音楽だからって楽譜に書いてあることを無視してフニャフニャ適当に弾いてはいけない。楽譜に書いてあることは正確にかつクリアに弾くものだ!”

と説明された。

数々の楽器がそれぞれ違うメロディーをクリアに奏でる。それが全て交わった時にフレンチ独特の音楽が動き出す。みんながちゃんと弾けるようになるまで絶対に諦めないデュトワさん。面倒臭いとか全く顔にも出されない。むしろ大事なことを分かるまで説明するのがお仕事だと思われているように感じた。

素晴らしい1週間だった。またご一緒する日が来ることを願いたい。

ワルキューレ オペラ in 北京

今回は北京ミュージックフェスティバルに

香港フィル参加中です。

24日と27日がワーグナーワルキューレのオペラ、28日がブルックナーの8番でこの音楽祭は幕を閉じます。

指揮は勿論音楽監督のJaap です。

今日でワルキューレのリハーサル4日目。今回は本当のオペラ形式なので、私達プレーヤーは芋を洗うようにひしめき合いながら

**オーケストラピットに入れられ,歌手がステージで衣装をまとって歌います。

歌とオーケストラの指揮を一気に引き受けるJaapは大変そうです。

びっくりするのは、Jaapはマイクを使いません。歌手顔負けの大音声で歌手やオーケストラプレーヤーに指示を出します。

(ほぼ怒鳴ってる様にしか聞こえない笑)

もっとびっくりするのは4時間強のオペラの指揮を大声で指示しながらリハーサルするのに、Jaapは疲れません。

楽屋で一緒になった時に、

"本当に元気ですね。疲れないんですか?”

と聞くと、笑いながら、”全然”と答えが返って来ます。

続けて”弦楽器はもっと弾いてもいいと思うんだ。ピアノのところはもっとビブラート使ったほうっがいいと思う”と言います。

本当に彼は音楽が好きで、ずーっと音楽のこと考えてるのがよく伝わって来ます。

だから私はJaapと弾くのが好きなんです。

言うことはとてもストレートでグサっと刺さることもありますが、それは音楽が大切だからそうなるのであって、意地悪で言ってるわけでないのも分かるんです。

決して大事なところは妥協しません。

それこそエクストラリハーサルも惜しみません。

オーケストラも一生懸命筋肉痛と戦いながら音楽作ってます。

明日第1回目の本場が楽しみです。

**オーケストラピット

客席の前側の一部が可動式になっていて、上げたり下げたりできるようになっている構造のことです。 オーケストラピットは普段は客席の一部なので、使用するときはその部分のイスを取り外して使用します。 その用途は主にオペラやバレエなどの伴奏をオーケストラが演奏するときの場所として使用します。